普通の人のすごい事

広島でがんばっている普通の人のすごい魅力を紹介するフリーペーパー

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vol.26表紙

vol.26
2018年
8月1日発刊
  • すごい事
  • 201
  • から
  • 208

80

植物屋「叢 - Qusamura」
店主

小田 康平

(オダ・コウヘイ)

問いかける審美眼

そもそも「叢(くさむら)」という名前が興味深い。しかもアルファベットで書くと、Qusamuraだ。「どういう意味?」と疑問(Question)を抱いた時点で、私たちは「叢」の店主・小田さんのトラップにまんまとはまっている。“いい顔してる植物”をコンセプトに、独自の美しさを提案する植物屋「叢」は、小田さんが日本中(時には海外)を旅して集めた植物を、その個体の特徴を引き出す器とあわせて提供している。
店名の「叢 – Qusamura」とは、彼が植物を見つける場所をくさむらと呼んでいたことから、ただの草の群がりに見えるありふれたところにも、個性ある美しさが眠っているかもしれないという意味が込められている。確かに店内を見まわすと、大量生産ではない「個」としての顔を持つ植物たちが異彩を放っている。園芸界ではタブーとされている木化したサボテンも、小田さんのフィルターを通して選ばれたものには、命を繋ぐために、長い時間をかけてたどり着いた自然の営みが感じられる。「植物が積み重ねてきた時間もまた美しさの一部だ」と語る小田さん。彼が仕掛ける審美眼にふれる時、私たちはどうしても「美しさって何だろう?」と問い直さずにはいられない。もの言わぬ植物の問いかけに、あなたならどんな答えを出すだろう。

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●叢 – Qusamura
店主の小田さんが日本国中をめぐって出会った「いい顔してる植物」がずらりと並ぶ店内。アート空間のような「叢」は、何度も足を運びたくなる不思議なお店です。木化、接ぎ木、ベタ斑、親木など、これまでの園芸業界では鑑賞価値が低いとされてきた植物たち…。でも、そこには命を紡ぐ植物たちのストーリーがあります。ぜひ皆さんも自然が描き出す作為のない美しさを感じてください。

 

広島市西区三篠北町1-34 1F
(tel・fax)082-836-7107
(休)火曜日
(HP)http://qusamura.com

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写真撮影:吉岡早百合 / 文:寿山恵子

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