普通の人のすごい事

広島でがんばっている普通の人のすごい魅力を紹介するフリーペーパー

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vol.21表紙

vol.21
2017年
5月1日発刊
  • すごい事
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114

酒屋 店主

吉長 孝衞

(ヨシナガ・タカモリ)

水引で地域のご縁を結ぶ、まちの酒屋さん

中区舟入本町、国道2号線沿い。ピエロが描かれたひと際目立つビルの1階に1軒の酒屋がある。さまざまな銘柄のワインが並ぶワインセラー。陳列棚にはどこか懐かしい駄菓子に、洒落たパッケージの外国製のお菓子。そしてレジ横にはなぜか色とりどりの風船が入った小瓶。なんだか酒屋のようで、酒屋っぽくない店内。店の奥ではお洒落をしたご婦人達が長机を囲んで、なにやら楽しそうに作業をしている。覗いてみると、作っていたのはたいそう立派な水引細工。そして彼女達の真ん中で水引づくりを教えている人こそ、この「吉長酒店」の主人、吉長さんだ。
吉長さんが本格的に水引細工を始めたのは2001年のこと。贈答用のお酒に他店にはない水引を付けたいと思い立ち、水引の本場、愛媛県川之江市(現四国中央市)に7年間通い詰め、指導者の認定を手にした。それが水引細工講師・めうがや水引軒*の誕生である。

 

「指導というよりも、みんなで水引細工を楽しんでいるというのがホントのところです。水引仲間の多くは独り身の高齢者。週に1度、お洒落して出かける理由があることを、皆さんとても喜んでいるんですよ」
実は吉長さん、本業や水引細工講師の他に、ピエロに扮して心のケアを行う「ケアリング・クラウン」という活動も行っている。ちなみにケア活動時の名前はシャンパン好きということで、シャンピーだそうだ。
持ち前の明るさと人をつなぐ力で、多くの人を元気にしてきた吉長さん。まちの酒屋が次第に姿を消す今、ここまで家業を守ってこられたのも、吉長さんのそんな人柄が大きく影響しているのだろう。

 

*注:水引講師の際に使う吉長さんの講師名。「めうがや(myougaya)」とは吉長家に代々伝わる屋号

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ある時は癒しのピエロ、シャンピー。また、ある時は伝統工芸を今に伝える、めうがや水引軒…と、複数の顔を持つ吉長酒店のご主人。本文中では紹介しきれませんでしたが、水引やケアリング・クラウンの他に、バルーンアートや笑いヨガ、電子書籍の執筆・出版、専門学校講師など、多彩な分野で活躍されています。そんな吉長さんの原動力は意外なことに「借金」! なんと、店を引き継いだ時点で1億5千万円もあった借金が、吉長さんの頑張るモチベーションになったそうです。しかし、その借金も長年の努力により、3分の1まで減ったのだとか…。でも、全部返したら、頑張る理由がなくなるから、これからはぼちぼち返していくそうです(笑)。面白いことを思いついたら挑戦せずにはいられない吉長さん。ご主人の楽しいお話が聞けるまちの酒屋さんで、あなたも水引づくりに挑戦してみませんか?

 

●吉長酒店
広島市中区舟入本町7ー1
(tel)082-231-4040
(HP)http://hiroshima-yoshinaga.com
ワインの品揃えでは定評のある吉長酒店。自宅用、ご贈答用ともに、ワイン通のご主人がぴったりの一本をセレクトしてくださいます。また、毎月開催される「チーズ領布会とワイン探しの会」も大好評!興味のある方はHPをチェックの上、お早めにご予約を。

 

●めうがや水引軒 勉強会
毎月第1・3水曜日 10:00~12:00
第2月曜日 10:00~12:00
第4水曜日 14:00~16:00
*お問い合わせは上記 吉長酒店まで

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写真撮影:朝比奈千明 / 文:寿山恵子

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