普通の人のすごい事

広島でがんばっている普通の人のすごい魅力を紹介するフリーペーパー

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vol.25表紙

vol.25
2018年
5月1日発刊
  • すごい事
  • 193
  • から
  • 200

128

警察犬訓練士

石飛一起

(イシトビ・カズキ)

1人と1匹が一人前になるまでの物語

警察犬:クルミ号

 

警察犬というと警察で飼育されているものだと思いがちだが、実は警察犬には警察が所有する直轄犬と民間で飼われている嘱託警察犬の2種類がある。そして、現在活躍する警察犬のうち約9割は民間で飼われている嘱託犬だという。

訓練士の石飛さんが世話をするクルミ号も、そんな嘱託警察犬の中の一頭。県警が毎年実施する厳しい審査をクリアし、要請があれば、訓練士・犬ともに人犬一体で事件現場へ出動できる体制を常に整えている。名目上はボランティアだが、その責任は重く、社会的貢献度もはかり知れない。

この世界に入って3年目という石飛さんは、正確に言うと、まだ警察犬訓練士の見習い中。人間と一緒で、犬もそれぞれ性格が異なるので、訓練士になるには、できるだけたくさんの犬と関わって、経験値を増やしていかなければならない。

試験をパスすれば得られる資格と違って、訓練士の世界では師匠から「これなら大丈夫だ」というお墨付きをもらわなければ、資格を得ることはできない。警察犬以上に、一人前の訓練士になるには厳しい基準が設けられているのだ。

「訓練の過程で大切なのは、いかに信頼関係を築くかということです。たとえば悪いことをして叱った場合、感情的に叱ると、犬は心にダメージを抱えてしまいます。上手に叱って、上手に褒める。そうすることで犬も学習し、成長してくれます。犬も人も基本は同じなんです」

こちらが教えているかと思えば、犬から教わることもたくさんあるという訓練士の毎日…。お互い一人前になるまでの一人と一匹の関係は、言葉を超えた信頼という絆を結ぶ過程でもあるのだ。

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ふつう犬を数える場合、1匹、2匹と数えますが、訓練によって人間の手助けをしてくれる犬たち(警察犬や盲導犬、介助犬など)は、「頭」で数えるという暗黙のルールがあるようです。もしかしたら、我が家のわんちゃんたちも訓練次第で、「1匹」から「1頭」に昇格するかもしれません。石飛さんが働く「東広島警察犬訓練所」は、広島で30年の歴史と実績を持つ訓練所。預託訓練や出張訓練を通して、通常のしつけはもちろん、警察犬を目指した訓練まで、飼い主様のご要望に応じた訓練を行っています。これまでにチャンピオン犬や表彰犬を数多く輩出してきた同訓練所で、愛犬の才能を伸ばしてみませんか?

 

*ちなみに日本警察犬協会が定める警察犬にふさわしい犬種は以下の7種です。

エアデール・テリア/ボクサー/コリー/ドーベルマン/ゴールデン・リトリーバー/ラブラドール・リトリーバー/ドイツ シェパード

 

東広島警察犬訓練所

広島県東広島市高屋町杵原242-1

(tel)082-434-2011

(HP)http://zweistern.net

*同訓練所では愛犬の訓練の他に、ドッグホテルや仔犬の紹介なども行っているそうです!

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写真撮影:朝比奈千明 / 文:寿山恵子

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