普通の人のすごい事

広島でがんばっている普通の人のすごい魅力を紹介するフリーペーパー

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vol.25表紙

vol.25
2018年
5月1日発刊
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株式会社原本店 6代目蔵元

原 純

(ハラ・ジュン)

老舗酒蔵の6代目が挑む、新しい酒造り

fs138_sub01まず、驚いたのはそのロケーション! 酒蔵・原本店があるのは、広島中心部のとあるマンションの地下。建物そのものは平成7年につくられたというから、新しい酒蔵なのかなと思いきや、創業はなんと文化2(1805)年。200年以上の歴史を持つ由緒ある造り酒屋だ。

原さんはその6代目であり、マンションの地下に酒蔵をつくった当のご本人でもある。伝統が重んじられる、この世界にありながら、6代目が取り組む酒造りは実に型破りで、創意工夫に満ちている。自身が考案したという現代的な麹室やコンパクトにまとまった製造工程、そして、1年中酒造りができる四季醸造など、これまでの酒造りのイメージをくつがえすような新しい発想とやり方で、酒蔵存続に頭を抱える全国の蔵元たちに希望を与えている。

fs138_sub02「実際、うちの酒蔵を見学して、酒造業を復活させたという蔵元さんもいます。似たようなやり方で頑張っている若手の蔵元もけっこう増えてきました」。

とはいっても、原さんが酒蔵を継いだのは、「家業を継がなければ」という思いが先行してのことではない。「自分の好きな酒が造りたい」という思いが強かったからだという。そもそも四季醸造に取り組んだのも、お客様に年中フレッシュな生酒を楽しんでほしいと考えたからだ。

現在、原本店の酒は限定生産ということもあり、常に品薄状態だという。しっかり米を溶かすことで、濃い味わいに仕上げた酒はひとくち飲むと、口の中で華やかな香りが広がり、何ともいえない余韻に包まれる。酒蔵自体は最先端だが、造りそのものは正攻法。惚れ惚れするほどまっすぐな酒だ。

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実は全国利酒選手権大会で優勝されたこともあるという原社長。そんな確かな舌を持つ社長が造る酒だから、美味しくないわけがないんです!

編集部も実際に試飲させてもらいましたが、酒飲みも、そうじゃない人も、「すっきりした飲み口なのに、口の中に芳醇な香りが広がる」「日本酒ってフルーティーで飲みやすい」「クセがないから、料理を選ばないね」と大絶賛! 試飲したメンバー全員が、「日本酒って、こんなに美味しいんだ」と再確認した次第でした。

海外では空前の日本酒ブームだそうですが、肝心の日本人が日本酒の旨さを見逃しているのはちょっとさみしい…。今晩から家飲みのお供は、ぜひ、原本店の「蓬莱鶴」で!!

 

●株式会社 原本店

広島市中区白島九軒町9-19

(tel)082-221-1641

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写真撮影:朝比奈千明 / 文:寿山恵子

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