普通の人のすごい事

広島でがんばっている普通の人のすごい魅力を紹介するフリーペーパー

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vol.22表紙

vol.22
2017年
8月1日発刊
  • すごい事
  • 169
  • から
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一枚板のテーブル工房きくら
オーナー

鈴木 辰徳

(スズキ・タツノリ)

家具づくりは木との対話

fs166_sub01「人間が十人十色であるように、木もどれ一つとして同じ木は存在しない。だからカンナをかける時は、木と対話しながら、一枚板の魅力を引き出しているんです」
そう語るのは、一枚板テーブルの工房「きくら」を営む若きオーナー、鈴木さんだ。創業57年を数える「きくら」は木材のまち、廿日市にある家具工房。鈴木さんは3代目として、家族と共に工房を切り盛りしている。全国でも珍しい家具コースのある北海道の高校で家具づくりを学び、さらに富山の専門学校へと進んで技を磨いた鈴木さん。卒業後はそのまま富山で就職したものの、病に倒れた父に代わって家業を引き継ぐため、広島へ戻ってきたそうだ。
「オーダーがあれば箱物も作りますが、ウチは親父の代から一枚板のテーブルが主流です。テーブルっていうのは家族が集う場所であり、家族の居場所を象徴するような家具ですから作りがいがありますね。でも、一枚板のテーブルが本当に味わいを増すのは、実際にお客さまの手に渡ってから。色味の経年変化やうっかりつけたキズさえも家族がテーブルを育てていく過程なんです」
愛着のあるテーブルに育って欲しい…。だからこそ、作り手の鈴木さんもこだわりを込めて、手ガンナで時間をかけて丁寧に板の表情を削り出していく。「きくら」のテーブルを見ていると、思わず触ってみたくなるような誘惑にかられるのは、そんな鈴木さんの手仕事が効いている証拠だ。実はカンナの薄削り大会で全国大会2位の実績を持つ鈴木さん。機械には真似できない繊細な手仕事だからこそ、一枚板の魅力を最大限に引き出すことができるのだ。

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材料の仕入れから製造、販売までを一貫して行っている一枚板のテーブル工房、「きくら」。廿日市にあるショールームの隣には、古い木造建築の中学校を移築したという工房が隣接され、鈴木さんはそこで毎日こだわりの家具づくりに勤しんでいます。

樹齢100年、200年を超える一枚板は、親子2代、3代…あるいはそれ以上の歳月に渡って楽しんでいただける逸品。「こだわりの家具づくりを見てみたい」という方には、工房内の見学もお受けしているとのこと。ぜひ、「きくら」で心奪われる木と出会ってください。

 

●一枚板のテーブル工房 きくら(木久楽)

広島県廿日市市宮内4191-2

(営)10:00~18:00

(tel)0829-39-2479

(fax)0829-39-5929

(HP)http://www.kikura.info

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写真撮影:朝比奈千明 / 文:寿山恵子

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