普通の人のすごい事

広島でがんばっている普通の人のすごい魅力を紹介するフリーペーパー

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vol.23表紙

vol.23
2017年
11月1日発刊
  • すごい事
  • 177
  • から
  • 184

179

洋画家

高山 博子

(タカヤマ・ヒロコ)

生かされている思いを絵筆に託して…

fs179_sub01「私の絵は表情や眼差しがいのちなのよ」。そう言って絵筆を振るうのは広島在住の洋画家、高山博子先生だ。いま先生がキャンバスに描いているのは、南インドの旅で出会った物を売る少女。23歳で初めてインドを訪れてから、彼の地の風土に魅了され、それ以来ずっと先生はインドの女性たちを描くことをライフワークにしている。

いったいインドの何が先生をそれほど惹きつけたのか聞いてみると、「インドの雄大な自然の中で、厳しくも必死に生きる人たちの姿に触れ、おのずと“生かされている意味”を考えずにはいられなくなりました。以来、インドの女性の姿を借りて、いのちの輝きを絵に託して描いているんです。」と答えてくれた。そんな先生の言葉を受けて、あらためてキャンバスの少女を見つめると、その強い眼差しから目が離せなくなってしまった。

「表情や眼差しがいのち」という冒頭の言葉通り、先生が描く女性はどれも表情が印象的だ。慈悲の表情だったり、祈りの表情だったり、あるいはどこか思索にふけるような遠い眼差しだったりと、見る人の心の中にいろんな感情を呼び起こす。また、そんな心のうちを見透かされているようで、なんだか尊い仏像と対峙しているような気分にもなってくる。

「描くことは、生きることだ」と語る高山先生。おそらく先生自身も作品を通して、自分のいのちの輝きを見つめているのだろう。若い頃は人としての未熟さゆえに、創作に思い悩むこともあったそうだ。だが、ここ10年くらいでようやく自由に描けるようになったという。解き放たれた画家の魂がこの先どんな輝きを放つのか、とても楽しみでならない。

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取材当日おうかがいしたのは、高山先生ご自身のアトリエ。緑に包まれた素敵な空間で、楽しくおしゃべりしながら、アトリエに保管されている作品やスケッチを拝見させてもらいました。生命力あふれるご自身の作品のように、高山先生もきらきら輝く笑顔が印象的な、芯の強さを感じさせる女性。そんな先生の人柄が自然と作品に反映されているんだなと感じました。皆さんも機会があれば、ぜひ、直に先生の作品に触れてみてください。ちなみに広島での個展の予定は未定ですが、来年早々東京の日本橋三越で個展が開催される予定。その時期、東京にお出かけになられるようであれば、ぜひ一度足を運んでみてください。また、個展に行けないという方は、下記に紹介する画文集もオススメです!

 

fs179_sub02●高山博子画文集「生命の華—天空に舞う」(渡辺出版)

広島市内紀伊国屋書店にて販売中

定価5,400円(税込)

画業35周年の集大成ともいえる画文集には、油絵45点とスケッチ169点のほか、自身の創作にかける思いや毎年足を運ぶインドでの体験、思い出などを綴ったエッセイも収録されています。

 

中国新聞文化センターのクレドビル教室とアルパーク教室で、高山先生から絵の手ほどきを受けることもできます。興味のある方はぜひお問い合わせください!

●中国新聞文化センター 絵画教室

「旅のスケッチ入門」

 クレドビル教室(第1・3木曜 10:00~12:00)

「楽しい水彩スケッチ」

 アルパーク教室(第2・4木曜 15:30~17:30)

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写真撮影:吉岡小百合 / 文:寿山恵子

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