普通の人のすごい事

広島でがんばっている普通の人のすごい魅力を紹介するフリーペーパー

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vol.23表紙

vol.23
2017年
11月1日発刊
  • すごい事
  • 177
  • から
  • 184

181

もったいないおばさんの
たまり場 代表

井上 洋子

(イノウエ・ヨウコ)

お腹も心も満たしてくれる、もったいない食堂

fs181_sub01「ほら、ほっくほくのカボチャ、美味しいよ!」

「こないだの小松菜の胡麻和え、あれ美味しかったわ~」

「一人分つくるのは大変じゃろ。しっかり食べんさい」

そんな言葉が飛び交う賑やかな店内。ここは基町高層アパート内にあるショッピングセンターの一角。いまはシャッターを閉じた店も目につくが、その食堂、「もったいないおばさんのたまり場」は、一風変わった食堂として、12年ものあいだ、ご近所のお年寄りたちに愛されてきた。

「ここの料理はすべてフードロスを利用したもの! フードバンクとして、“もったいない”をリサイクルしているんですよ」と語るのは、代表の井上さん。ボランティアの中では1番の古株で、11年前からここで料理を作り続けている。

最初は製麺会社から無料で提供されたうどんから始まって、寿司、たこ焼き、カレーと、少しずつメニューを増やし、いまでは井上さんが腕を振るった手作り惣菜も人気の一品だ。

fs181_sub02これまでいろんなボランティアに携わってきた井上さんだが、現在はこの食堂一筋。「正直言ってしんどい時もあるけど、いまはここで料理をつくるのが私の生きがい!」と屈託なく笑う。目下の悩みはお店を引き継ぐ後継者がいないことだけだそうだ。

アパートの住人の中には、ここがあるから重たい腰を上げて外出するというお年寄りも少なくない。また、常連客の中にはみずから食材を提供してくれる人もいれば、雑談を楽しみに来る人、ちょっとした困り事を相談しに来る人もいる。“もったいない”が育んだ「地域の絆」を、なんとかして未来へつなげていきたいものだ。

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カラカラとした笑い声が特徴的な代表の井上さんは今年で74歳。なんと、わざわざ安佐北区のご自宅から通っているそうです。お店のメニューはうどん・お寿司・各種惣菜がどれでも130円。一番高いカレーでも250円という安さです。しかも、食の細いお年寄りには、うどん玉1/3など、量も加減してくれるので(ここでも“もったいない精神”がちゃんと活かされている!)、食べたいものを食べたいぶんだけ楽しむことができます。

本文中にも紹介しましたが、現在お店の運営に携わるボランティアの手が足りないとのこと。もったいないおばさんのお手伝いがしたいという方は、ぜひ、ぜひ、ご一報ください。

 

●もったいないおばさんのたまり場

広島市中区基町19-2-462

(tel)082-221-3054

(営)月~金曜 10:00~14:00

ボランティアできる方募集しています。電話してください。

★高齢者いきいき活動ポイント事業店です。

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写真撮影:朝比奈千明 / 文:寿山恵子

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