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五十六製作所 代表
後藤 欣也
(ゴトウ・キンヤ)
使う人の気持ちに寄り添った、正直なものづくり
後藤さんが最初にものづくりの魅力にふれたのは、大学中退後に飛び込んだ舞台美術の世界。裏方として舞台づくりを支えるうちに、自分の手でモノを生み出す喜びを知ったそうだ。
しかし、舞台を彩るセットは公演が終われば解体されてしまう。どうせならずっとカタチに残るものをつくりたいと、みずから志願して家具製作所に入所した。
現在は広島北ICにほど近い場所に、自身の工房兼ショップを構え、材料となる木材の仕入れから製作、お届けまで、すべての工程を自分ひとりの手で行っている。
そうしたものづくりのスタイルについて、後藤さんは「それが正直なものづくりのあり方だと思うから」だという。
使う人の気持ちに寄り添ったモノをつくるには、木のことも知らなければならないし、職人としての技も磨かなければならない。それらが土台にあるからこそ、出来上がったモノは意匠としての光を放つ。それが後藤さんの言う、使う人に対して、“正直なものづくり”なのだろう。
「主役は使い手であって家具じゃない。だから、あえて盛り込みすぎないようにしています。意匠にはどこか一箇所だけ光るところがあればいい。それがあれば、長く愛せる家具になると思うんです」
そう言って、いつもの作業にとりかかる後藤さん。彼の手による椅子たちが、『ひろしまグッドデザイン賞』を2回連続して受賞したのも、そうした真摯なものづくりが認められてのことだろう。もっとも後藤さん本人は、受賞はものづくりを支えてくれたお客さまへの恩返しととらえている。どこまでいってもお客さま本位の人なのだ。
web限定のおすすめ情報
今回、イソロクストアにおじゃまして、『ひろしまグッドデザイン賞』に輝いたハイバックチェア、『MIYAJIMA』とソファ、『ピース』の座り心地を実感してきました♡
実際に座って、まず驚いたのはその座り心地のよさ! たとえばハイバックチェアのゆったりとした座面は、どんな姿勢で座っても安定感があって、とっても快適。よく椅子の上で正座したり、あぐらをかいたりする人もいますが、製作者の後藤さんは使う人が好きなように座れるようにと、ゆったりとした座面の椅子にしたそうです。
その他にもイソロクストアには、使う人の気持ちを想いやった家具や暮らしの道具がいっぱい! もちろん、オーダーメイドなので、ご相談しだいで、「こんなのがあったらいいのに」といった家具や道具を、後藤さんがカタチにしてくれます。また、家具の修理やちょっとしたリフォームなどの相談も大歓迎だそうです。
●五十六製作所&イソロクストア
広島市安佐北区安佐町飯室3455-4
(tel)082-835-0480
(営)12:00~17:00
(休)火曜(祝・祭日除く)
web限定フォトギャラリー
写真撮影:吉岡早百合 / 文:寿山恵子

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森長 孝太
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嵐を呼ぶドラマー、とらたろう参上!
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ドン、ツッタ、ジャーン! ドアを開けると、いきなり盛大なドラムの音で出迎えてくれたのは、5歳になる幼稚園児のとらたろうくん。挨拶代わりに演奏を聴かせてもらうと、その鮮やかなドラムさばきに大のオトナたち...(続きを読む)
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