普通の人のすごい事

広島でがんばっている普通の人のすごい魅力を紹介するフリーペーパー

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vol.24表紙

vol.24
2018年
2月1日発刊
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  • から
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耕す料理人

中土居 緑

(ナカドイ・ミドリ)

食べる人の心を耕し、いのちを育む料理人

fs192_sub01“耕す料理人”こと、中土居さんには理想とする人がいる。それは一昨年94歳で亡くなった福祉活動家、佐藤初女さんだ。
初女さんといえば“心で結ぶおにぎり”が有名だが、「食はいのち」と唱える初女さんの教えに、深い感銘を受けた中土居さんは、これまでいろんなところで独学を重ね、心とからだがよろこぶ料理を追求してきた。つい最近までは広島市内のヴィーガン・カフェで、ベジタリアンや宗教上の戒律から食べるものが制限されている外国人客へ、純粋に食の喜びが味わえる料理を提供していたそうだ。
ちなみに彼女が肩書きとして使っている“耕す料理人”という言葉には、料理を通じて、迷いや悩みを抱える人の心を耕し、ほぐしていけたなら…という願いが込められているという。
そんな中土居さんがつくる料理は、ひとくち食べると、口の中で食材の旨味がじんわり染み渡っていく、やさしい料理。野菜をメインとした料理だから、味は淡白であるはずなのに、じっくり時間をかけて野菜本来の滋味や香りを引き出した料理は驚くほど味わい深い。お腹の中にポッと温かな火が灯ったような、そんな不思議な感覚に包まれてしまう。
fs192_sub02今後は尾道に活躍の場を移し、食べる人をより身近に感じられるような環境の中で、自身の料理を提供していくという中土居さん。彼女の憧れの人、佐藤初女さんは、いのち(食材)を褒めるように料理をしていたというが、だとすると、食べることもまた、いのちを褒め称えることなのかもしれない。中土居さんの料理をいただいていると、私たちも食べることで、いのちの輪の中で生かされているんだということを褒め称えずにはいられないような気がしてくる。

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料理も魅力的だけど、中土居さん自身もそのゆるっとしたキャラクターで、まわりを自然と癒してしまう素敵な人! 新しい活躍先となる『しぜん療法院 おのみちの家』では、旬の食材を使って、からだを労わる料理を大皿で提供するので、そこに居合わせたお客さまは家族のようにお皿を囲んで、みんなで一緒に料理をいただくそうです。また、料理の他にもヨガや足つぼマッサージ、漢方の専門家による養生訓にふれることもできるのだとか。会場となる『しぜん療法院』は尾道浄土寺近くの古民家だそうです。尾道にお出かけの際は、ぜひ一度足を伸ばしてみてください。

 

●しぜん療法院 おのみちの家(1月11日にオープンしました!)

「からだを自然に戻していく」をテーマに、自然療法の活動を行っている各分野の専門家たちが集まり、お店を始めました。中土居さんもプレ・オープンとなる「季節の養生会」で大皿料理を披露! その動画がフェイスブック上で公開されているので、ぜひ、ご覧になってください。

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写真撮影:吉岡小百合 / 文:寿山恵子

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