普通の人のすごい事

広島でがんばっている普通の人のすごい魅力を紹介するフリーペーパー

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vol.27表紙

vol.27
2018年
11月1日発刊
  • すごい事
  • 209
  • から
  • 216

201

宮島水族館飼育員(海獣担当)

田邊 由子

(タナベ・ユウコ)

彼女とアシカのあいだにある距離は… 

fs201_sub01水族館飼育員の仕事に興味を持つようになったのは、子どもの頃に見たイルカショーがきっかけだという田邊さん。飼育員を養成する大阪の専門学校を卒業後、宮島水族館でアルバイトとして働き始め、3年目となる今年、やっと社員に昇格。憧れのアシカライブを担当することになった。
しかし、飼育員にはなれたものの、アシカたちと息のあったパフォーマンスを披露する “トレーナー” としてはまだまだ。先輩たちの足元にも及ばない。警戒心を抱くアシカたちとの距離感をうっかり見誤って、危うく噛まれそうになったこともあるそうだ。「先輩の中には噛まれてからがトレーナーとして本当のスタートだという人もいます。生きものって言葉が通じない分、人間の本心を見抜くのが得意! 私が内心ビビっているのが、この子たちにはバレバレなんですよ」と笑顔で語る田邊さん。
ライブでは愛嬌のある人気者だが、アシカたちは決してカワイイだけのペットではない。怖がる気持ちを見透かされれば、途端に人間を下に見てくる。なかには言うことをきいてくれないばかりか、アシカ舎からまったく出ようとしない子もいるそうだ。だが、トレーナーとしてそんなアシカと対峙していくには、彼らの中にある“野生”を正しく理解し、対等の関係を築いていかねばならない。ベテラン飼育員の言葉を借りるなら、「ちゃんと怖いものだと理解したうえで、その恐怖心を乗り越えていかなければならない」のだ。
fs201_sub02今はまだアシカに言うことをきいてもらっているようなものだと謙遜する田邊さん。それでも彼女とアシカたちのあいだに横たわる距離は確実に縮まっているような気がする。

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何度でも来たくなる、不思議な水族館!

「観光地」という土地柄、観光客が多いのかな…と思っていたら、地元のお客様、それもリピーターがとっても多いのだという宮島水族館! 職員の方に“何度でも来たくなる”秘密を尋ねると、「学べる工夫がいっぱいあるから、来られるたびにいろんな発見があるんでしょうね」とのこと。

実際、館内では子どもたちが生きものとふれ合えるイベントや瀬戸内の海を知るユニークなイベント(干潟の観察会や漁師さんから学ぶカキ養殖の話など)などが行われている他、常設展示では瀬戸内海に暮らす身近なお魚の生態がつぶさに観察できて、「私たちが暮らす地元の海の中はこんな風になっているんだな〜」と素直に感動。

fs202_sub03また、普段はなかなか見ることができない水族館のウラ側を探検する「バックヤードツアー」もリピーター客に大人気! 1日1回(土日祝は2回)、先着10名さまに限って実施しているのですが、大々的に告知していないにも関わらず、毎日定員をオーバーするほど賑わっているそうです。田邊さんが登場するアシカライブを楽しんだ後は、ぜひバックヤードツアーで職員さんの働く姿や生きものたちの素顔に触れてみてください!

 

●バックヤードツアー
各回先着10名
各回とも約30分

※時間はバックヤードツアーの参加予約券に記入されています。
※参加予約券は館内のどこかに…。(わからない方は職員に聞いてみてください。)

 

この他にも子どもたちの自由研究にぴったりの学びの材料がいっぱい! ぜひ、ご家族で足を運んでみてください。

 

●宮島水族館

(住)広島県廿日市市宮島町10-3

(tel)0829-44-2010

(営)9:00~17:00 (最終入館時間は16:00)

(HP)http://www.miyajima-aqua.jp/

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写真撮影:吉岡早百合 / 文:寿山恵子

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