普通の人のすごい事

広島でがんばっている普通の人のすごい魅力を紹介するフリーペーパー

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vol.27表紙

vol.27
2018年
11月1日発刊
  • すごい事
  • 209
  • から
  • 216

207

Y’S EXOTICS
(山田食虫植物農園)
オーナー

山田 眞也

(ヤマダ・シンヤ)

逆境に生きる植物の知恵

fs207_sub01「好きなことを仕事にできれば幸せ!」とよく言われるが、世の中そうそう好きなことがダイレクトに職業に結びつくものではない。そんな中、ひたすら大好きな食虫植物を追い続けて、国内ではトップクラスのラインナップを揃える食中植物専門の販売サイト&農園まで作り上げた山田さんは、このうえない幸せ者ではないだろうか。
そもそも山田さんが初めて食虫植物の魅力に触れたのは10歳の頃。作り物のように精密なフォルムのハエトリ草に衝撃を受け、見よう見まねで栽培を始めたそうだ。その後、アメリカの研究会からカタログを送ってもらうなどして、少しずつ個人輸入を開始。最初は趣味の延長戦で育てていたが、そのうち愛好家の中から「ぜひ譲ってほしい」といった声が上がり、36歳の頃に思い切って農園を開設。同時にホームページも立ち上げて、ネット販売も行うようになった。今でこそ愛好者や栽培家は増えつつあるが、それを仕事にしようとしたのは当時では山田さんだけ。その分、先駆者としての苦労も並々ならないものがあったそうだ。
fs207_sub02「食虫植物というと熱帯のジャングルに生息しているイメージを持つ人が多いようですが、実際は寒冷地や高山など養分の少ない場所に生えているんですよ(そのため足りない栄養を虫で補給する)。だから、農園内も同じような環境をつくらなくちゃいけない。最初はそれがわからなくて上手くいかないこともありました。どこにも教科書がないから、トラブルに直面しても自分で乗り越えるしかない、そんな苦労ばかりでしたよ」と当時を振り返る山田さん。その横顔には「好き」を突き詰めた人だけが持つ、幸せな笑みが刻まれていた。

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食中植物の販売&輸入代行では日本有数!

その品揃えはまちがいなく日本トップクラスのY’S  EXOTICS(山田食中植物農園)。残念ながら農園自体は非公開ですが、同サイトでは、写真で見た植物がそのまま購入できる特別販売ページなどもあり、食虫植物の愛好家のあいだでは老舗サイトとして大きな信頼を得ています。また、農園の中には、山田さんが交配を手がけ、世界にここだけしかない食中植物も存在するそう! あなたも食虫植物を手に入れて、栽培に挑戦してみませんか?
農園を訪れた取材班が、「ふだんはどんな虫をあげているんですか?」と質問すると、山田さんは「そういう質問をよくされるのですが、基本的に植物なので光合成ができて、養分が足りていれば、それで十分なんです。あえて虫をあげる必要はないんですよ」と笑いながら答えてくれた。恥ずかしながら知っているようで、まったく知らなかった食虫植物の世界…。その不思議に触れるのも、シンプルに面白いですよ!

 

●Y’S EXOTICS(山田食中植物農園)

(HP)http://ys-exotics.com

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写真撮影:吉岡早百合 / 文:寿山恵子

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