普通の人のすごい事

広島でがんばっている普通の人のすごい魅力を紹介するフリーペーパー

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vol.27表紙

vol.27
2018年
11月1日発刊
  • すごい事
  • 209
  • から
  • 216

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株式会社歴清社
代表取締役社長

久永 朋幸

(ヒサナガ・トモユキ)

6代目が仕掛ける、百年企業の挑戦

fs210_sub01「当社がたどってきたモノづくりの歴史を語ると、2ページでは語り尽くせないかも…」と、当誌の見本を見ながら冗談めかして笑う朋幸さん。それもそのはず。すでに100年以上の歴史を持つ歴清社だが、そこに至るまでの序章は遥か江戸時代まで遡る。

元来は刀剣商を営む家として、浅野侯と共に広島入りした久永家。しかし、明治という時代の変革期を迎え、同家は屏風の仕入れ業へと転身。その後、現在の箔押し加工業へと進化を遂げるのだが、そこに歴清社の最初のイノベーションがあった。「初代・清次郎は本金・本銀屏風に使う箔紙を京都から仕入れていたのですが、それらは高価で時間もかかる上、手に入りづらい。思案の末、清次郎は安価な洋金箔(真鍮製の箔)を使った箔押し紙の開発にとりかかり、日本で初めて“本金箔にも劣らない実用的な金紙”の開発に成功しました。当社がモノづくり企業として出発したのはそこからです」

現在、歴清社がつくる箔押し紙は、美術館やホテル、飲食店などを演出する内装材として、世界中から注文が相次いでいるという。初代が技術を産み出し、継承者たちによって、世界に通じるものづくり企業へと成長を遂げた同社。6代目にあたる朋幸さんに、100年以上続く企業の担い手としての覚悟を聞くと、意外にもこんな答えが返ってきた。

fs210_sub02「創業の経緯からもおわかりのように、当社は100年以上前に誕生したベンチャー企業です。常に新しいことにチャレンジするのが当社の強みであり、後を継ぐ者の宿命ですね」どうやらとどまることよりも、転がり続けることを選んだ6代目。聞くところによると、“空気と水以外なら、何にでも箔押しできる”をテーマに、新たな箔文化の創造を試みているそうだ。

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朋幸さんが語るように、書ききれないほどの“物語”を抱えている歴清社。100年以上前に箔押しの新技術を創り出した初代の開発秘話もさることながら、販路拡大にいろいろ知恵を絞り出してきた後継者たちのお話もたいへん興味深いものでした。また、被爆建物の遺構に、古い小学校の廃材を移築した工場の姿もとても印象的! 懐かしい香りのする木造階段の踊り場では、一仕事終えた職人さんや朋幸さんが腰を下ろし、ビールで乾杯することもあるそうです。

これまで時代の流れを敏感に感じながら、つねに新たなことに挑んできた同社ですが、今は「空気と水以外なら、何にでも箔を押せる」を合言葉に、新たな箔文化の創造にチャレンジしているそうです。例えば、現在、同社の箔押し紙は内装材として、「住」の世界で人気を博していますが、それがアパレル、電化製品、自動車…etc.と広がっていけば、衣・食・住すべての分野においてライフスタイル提案ができます。

そんな新しい箔文化の楽しみ方をより多くの人に知ってほしい、そのきっかけになればと開発されたのが、歴清社ならではの「金のふりかけ」! 金96.8%、銀3.2%。銅を使用しない高純度のゴールドフレークは、特別な日の料理の演出や贈り物にぴったり! HPでぜひチェックしてみてください。

 

●歴清社

(住)広島市西区三篠町3-20-4

(tel)082-237-3530

(HP)http://www.rekiseisha.com

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写真撮影:吉岡早百合 / 文:寿山恵子

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