普通の人のすごい事

広島でがんばっている普通の人のすごい魅力を紹介するフリーペーパー

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vol.31表紙

vol.31
2019年
12月1日発刊
  • すごい事
  • 241
  • から
  • 248

218

国際文化プロジェクト・
サポーター

中尾 達史

(ナカオ・タツシ)

物語が生まれる場所には、
いつもボランティアがいる

fs218_sub01現在『広島国際アニメーションフェスティバル』や『広島国際映画祭』などのイベントを舞台裏から支える中尾さんが、ボランティアとしてプロジェクトに携わるようになったのは2004年のこと。通信会社に勤務する中尾さんはコンテンツ調達の協力を求めるため『広島国際アニメーションフェスティバル』の木下小夜子代表のもとを訪れたところ「まずはボランティアでもやってみなさいよ」と軽くあしらわれたそうだ。それがきっかけとなって同フェスティバルで配布される新聞・LAPPY NEWSのライターとして、世界中から集まるアニメーション監督などの単独インタビューを行うようになったという。「昼間にインタビューして、翌朝には原稿にしなくてはいけないのですごく大変です! しかも、原稿は英語と日本語の2本立て。正直言うと、仕事よりもハードワークですね(笑)。でも、不思議とやめたいと思ったことはないんですよ」20代の頃、シドニーでCMコーディネイターの仕事をしていたこともあり、英語を活かせることがうれしいという中尾さん。本業がカタチに残せない分、カタチになる仕事に喜びを感じているともいう。
fs218_sub02さらに人のいい中尾さんは、その後も『ダマー映画祭inヒロシマ』の字幕翻訳ボランティアに参加した縁で部谷京子代表に誘われ、そのまま実行委員会に加わりWeb制作を手がけることになった。『広島国際映画祭』とその名前を変えた後も引き続き参加しているそうだ。また、現在はアニメーション界の巨匠、ジミー・ムラカミ氏の遺作映画化のプロジェクトも進行中とのこと。

常に文化が語られる中心、物語が生まれる場所に居合わせている。もはやボランティアというより、中尾さん自身がクリエイターといっても過言ではない。中尾さんらの無償のサポートこそが、文化を生み出す原動力なのかもしれない。

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予算も限られ、常に人手も足りないという各種文化プロジェクトの舞台裏。今回取材してみて感じたのは、中尾さんたちのようなボランティアがいなければ、カルチャー・ムーヴメントは生まれないし、物語も生まれない…。一見、脇役のようだけど、ボランティアという情熱を持った人の集まりこそが、文化の発信源になっているのだなと実感しました。『広島国際アニメーションフェスティバル』や『広島国際映画祭』、そして現在ようやく製作に取りかかれるようになったというジミー・ムラカミ氏の遺作映画、『ヒロシマ・夏の名残のバラ』において、ボランティア・スタッフが決して表舞台に立つことはないけど、ボランティアの情熱がそこにあるからこそ、プロジェクトが運営されているという事実を、皆さんにもぜひ知ってもらいたいなと思いました。

 

●中尾さんがお手伝いしているプロジェクトの情報です。

『広島国際アニメーションフェスティバル』

http://hiroanim.org

 

『広島国際映画祭』

http://hiff.jp

 

『ヒロシマ・夏の名残のバラ』

https://mobile.facebook.com/Hiroshima.Last.Rose/

世界的アニメーション監督、故ジミー・ムラカミ氏の意思を継ぐアニメ映画が、広島の歴史研究家、森重昭さんらの協力を得て、製作されることになりました。キャラクターを担当するのは広島出身の人気漫画家、かわぐちかいじさん。ジミーさんが亡くなったため一度は頓挫しかけたものの、中尾さんたちは自費でアイルランドまで足を運び、ジミーさんの奥さまに映画化の熱意を伝えたそうです。被爆した米兵捕虜と広島の女学生が主人公となるお話で、戦時中、日系人として捕虜収容所に送り込まれた経験を持つジミーさんの平和への思いと亡くなった人々への鎮魂の思いが込められています。

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写真撮影:吉岡早百合 / 文:寿山恵子

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