普通の人のすごい事

広島でがんばっている普通の人のすごい魅力を紹介するフリーペーパー

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vol.30表紙

vol.30
2019年
8月1日発刊
  • すごい事
  • 233
  • から
  • 240

222

広島カスタムナイフクラブ会長

宍戸 克麿

(シシド・カツマロ)

ナイフメーカーの魂が宿る、渾身の逸品

fs222_sub01アウトドアを楽しむ人にとっては相棒のような存在ともいえる、ナイフ。キャンプやハンティングなど、使用用途によってさまざまな種類のナイフがあるが、なかでも作り手が持てる技術とデザインを駆使して作るカスタムナイフは、まるで芸術作品のように人をとりこにする不思議な魅力がある。宍戸さんもそんなカスタムナイフの魅力に魅せられて、ナイフ製作に目覚めた一人。カスタムナイフの世界では、宍戸さんのような作り手のことを“ナイフメーカー”と呼ぶが、宍戸さんは1980年頃からナイフ製作を開始し、全国各地で開催されるナイフショーでも常連のナイフメーカーとして、愛好家たちにその名を知られている。
「自分がナイフ作りを始めた頃は、広島でカスタムナイフを作っている人なんていませんでした。だから、本を見ながら、すべて独学で作っていました。そうこうするうちに専門雑誌が創刊され、ようやく情報収集ができるようになりました。今ならネットで簡単に作り方を調べられるけど、あの頃は情報がなくて大変でしたね。諦めず続けられたのは、当時一緒に頑張ってくれた友人のおかげ!それがまさかこの歳まで続くとは思わなかったけどね」と笑顔で語る宍戸さん。

fs222_sub0240年近くナイフ作りを続けている今も、昨日よりも今日、今日よりも明日といった具合に、「もっと上手くなりたい」「もっと綺麗に作りたい」と願う気持ちは増すばかりだという。「いつまで続けられるかはわからないけど、からだが動く限りはナイフ作りを続けていたいね」と語る宍戸さんだが、その言葉の背後には、決して現状に甘んじようとはしない、職人の飽くなき向上心があるのだろう。

web限定のおすすめ情報

最近は外国人観光客に日本の包丁がよく購入されているようですが、ナイフショーでも包丁メーカーのブースは大人気! 外国から買い付けがやってきて、即完売となるほど賑わっているそうです。そんな中、熱心な愛好家たちが足を運び、根強い人気を誇っているのが、カスタムナイフです。

カスタムナイフとは、簡単にいえば宍戸さんたちのようなナイフメーカーたちによって手作りされたナイフのこと。単にハンドメイドというのではなく、1本1本に作り手の技術、知識、経験がフルに注がれ、メーカー自身のナイフに対する考え方、姿勢が反映された渾身の逸品と言ってもよいでしょう。

私たちも今回の取材で初めてその存在を知ったのですが、この世界を確立したのは、米国人のナイフメーカー、R.W.ラブレス(1929〜2010)という人物だそうです。船員だった彼がロープを切るためのナイフを自分で作ったのが始まりで、彼によって「ストック&リムーバル」と言われるカスタムナイフの作成方法が考案され、技術を高めていくためにナイフメーカーたちによるギルドが形成され、日本でも同様にジャパンナイフギルドが結成されたそうです。

とにかく奥が深〜いカスタムナイフの世界! 日本各地で開催されるナイフショー(広島でも開催されています!)で、ぜひ一度、その魅力を堪能してみてください。また、宍戸さんの作品に興味があるという方は以下のサイトでも扱っています。

 

●世界のナイフショールーム 山秀

(HP)http://www.yamahide.com/katsumaro-shishido

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写真撮影:吉岡早百合 / 文:寿山恵子

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