普通の人のすごい事

広島でがんばっている普通の人のすごい魅力を紹介するフリーペーパー

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vol.31表紙

vol.31
2019年
12月1日発刊
  • すごい事
  • 241
  • から
  • 248

244

ダンサー&作業療法士
(ビソアダラカ)

國本 文平

(クニモト・ブンペイ)

カラダの声に耳を澄まして

fs244_sub01いまどき複数の肩書きは珍しくないが、ダンサーと作業療法士という異色の組み合わせは、おそらく彼だけだろう。
8年前、振付家の登竜門といわれる権威あるコンクールで賞を獲得し、コンテンポラリーダンスの世界で、早い段階からその才能を有望視されてきた國本さん。ふつう、それだけの実力があれば、まっすぐダンス1本で歩もうと考えるものだ。ところが、彼はコンクールの前年に大学をもう一度受験して、医学部への再入学を果たす。ダンスと並行しながら、作業療法士になる道を選んだのだ。
「踊りは生命そのものに還ること」だという國本さん。同じ生命を探求する医学は、どこかダンスと根っこでつながっているのかもしれない。ダンサーである彼が医学に、なかでも作業療法という分野に惹かれたのはとても興味深い。
現在、國本さんは2度目のフランス留学を終えて、今年ようやく日本に戻ってきたところ。帰国後は作業療法士として働く一方で、ダンサーとして舞台やワークショップなどの活動を展開している。そんな中でも彼ならではの活動が、医学と芸術を融合させた運動教室、「ビソアダラカ」である。

fs244_sub02“ビソアダラカ”とは、“カラダアソビ”を反対から読んだ言葉遊び。文字通り、カラダが自由に遊べるように、予防医学の観点からよりよい心身のあり方を見つけようというのが、この教室の目的だ。
作業療法士として、いろんな患者さんと接する中で、本当の健康は人と人とのつながりの中で育まれることを知ったという國本さん。あなたも彼と一緒にカラダがどんな遊びを欲しているのか、カラダの声に耳を澄ましてみてはどうだろう。

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ダンサーであり、作業療法士でもある、國本文平さん。いったいどんなダンスを踊るんだろう…と、読者の皆さんもきっと気になっていることでしょう。実は取材時も「コンテンポラリーダンスって何?」「國本さんの踊りの特徴は?」といろいろ質問してみたものの、言葉にするとどうも陳腐で、実際にその場で踊ってもらうことにしました。その時の動画がこちらです。

 

動画を見る

 

どうです? びっくりでしょう。身体って、こんなに自由に動くんですよ。國本さんによると、彼の踊りは頭で考えて振り付けたものではなく、身体そのものに委ねた動き。言い換えると、身体が遊びたいように、遊ばせているといった感じでしょうか。でも、スゴイのは身体の動きだけではないんです。動画ではわからないでしょうが、一番驚いたのは、実際に眼の前で彼が踊り始めると、その場の空気が一変したこと。「踊りは生命そのものに還ること」という國本さんの言葉通り、単なる生命のひと塊となって、その生命が躍動する様を見ているような気持ちになりました。興味があるという方は、ぜひ一度、彼の舞台やワークショップに足を運び、その場の空気感を分かち合ってみてください。

そして、自分自身の身体の声に耳を傾けたいという方は、國本さんが主宰する運動教室「ビソアダラカ」に参加してみませんか。医学と芸術の世界に身を置く、國本さんらしいユニークなアプローチで、よりよい身体のあり方をみつけてみてください。

 

●運動教室 ビソアダラカ

(FB)ビソアダラカ Bisoadaraka

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写真撮影:朝比奈千明 / 文:寿山恵子

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